医療介護施設向けモバイルIPフォン
- どこからでも内線通話ができる
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モバイルIPフォン(IP200H)は、IP電話機とトランシーバ機能を1台に集約した、携帯できる内線電話機です。
同じ無線LAN配下にある端末同士で通話できるほか、LTE回線を利用し外出先でも内線電話として利用可能です。
また、トランシーバ機能を使用することで一斉同報送信可能ですので、現場での迅速な意思疎通が可能です。
モバイルIPフォンの特徴
・ WiFi及びLTEを利用した通話
・ 一斉同報送信
・ メッセージ送受信
・ 屋外からの内線通話
・ 既設電話交換機へ接続
寸法 | 54.3(W)×139(H)×20(D) mm(突起物含まず) |
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重量 | 約155g(付属バッテリーBP-301を含む) |
防塵・防水仕様 | IP57 |
連続利用時間の目安 | 待受:約12時間、通話:約4時間(WiFi利用時) |
最小構成
医療・介護の現場におけるPHS置換えについて
PHSは電波が微弱であり、そのため医療機器への影響が少ないとされ、医療機関や介護現場で広く利用されてきました。
しかし、2023年3月に公衆PHSのサービスが終了したことで、取り扱うメーカーが減少しています。
このため、新たなPHS端末の開発や修理が困難になると予想されます。
これにより、構内通信システムに関しては新たな通信手段の導入を検討する必要があります。
新たな通信手段として、WiFiを利用したIP電話とIP無線機の機能を1台の端末で利用可能な、アイコム IP200Hを使用した新しい構内通信システムを提案します。
システム構成イメージ
・ WiFi及びLTEを利用し通話を行います。
・ システム構成イメージは下図の通りです。
・ 既設電話交換機と接続することにより、内線電話とも通話可能です。
・ インターネットに接続し、モバイルIPフォンにSIMを入れれば、屋外からも内線通話可能です。
利用イメージ
モバイルIPフォン間の内線呼出し、および通話(1対1での通話)
・ 通常の電話と同じように通話可能です。
・ WiFiの電波圏内ならどこにいても通話できます。
モバイルIPフォンと内線固定電話機間の内線呼出し、および通話(1対1での通話(既設電話交換機接続))
・ 既存の電話交換機と接続可能です。
注)電話交換機のメーカー、型番により使用可能な機能が変わります。
・ モバイルIPフォンと既設の内線電話機で通話可能です。
・ 選択したグループへトランシーバのように一斉同報連絡ができますので、情報共有が容易です。
・ トランシーバのように双方向での通信が可能です。
外出先での通話
・ SIMカードを利用することにより、外出先でも内線電話と同じように使用可能。
・ また、外出先から会社の電話番号にて発信可能。
・ 玄関等にインターフォン型端末(IP200PG)を設置すれば、モバイルIPフォンと通話可能。
・ SIMカードを利用することによりWiFi電波が届かなくても携帯電話網を通じて通話可能。 メッセージ送信
・ 事前に登録したメッセージを送信することができます。
モバイルIPフォン(IP200H)の通信量
モバイルIPフォン(IP200H)のネットワーク通信量は、1台あたり200Kbps~300Kbpsです。
例えば10台のモバイルIPフォンを同時に利用した場合、ネットワーク全体で約3Mbpsの通信量となりますが、昨今のアクセスポイント、ネットワークHUBは十分に速くなっておりますので問題なくご利用可能と思われます。
※既に大量のデータのやり取りをしている場合は考慮が必要です。
無線LAN 電波調査(サイトサーベイ)のすすめ
無線LANサイトサーベイとは?
無線LAN設置前に電波調査を実施し、建物内外からの既設無線LAN電波の有無の確認、電波の到達範囲の確認を行い、見えない電波を可視化します。
その結果をもとにアクセスポイントの設置位置の選定、出力の調整、チャンネル設計を行い、効率的に無線LANの運用ができるように設計します。
また、設置後に調査を行い設計通りに電波が飛んでいるか、外部からの電波の影響を受けていないかを調査します。
弊社は、快適に無線LANをご使用いただけるよう、無線LANサイトサーベイを行うことをお勧めしております。