一般業務用無線設備の登録点検
某月某日 A社総務部にて
社員「課長、関東総合通信局から郵便です」
課長「どれどれ、無線局定期検査実施通知書? なんだこれは?」
社員「当社で利用中の無線機の定期検査をおこなうから準備してくださいということのようです」
課長「そうか、無線局は5年ごとに定期検査をうけなければいけないのだったな。でもどうすればいいのかわからないぞ」
社員「課長、無線機を購入した田中電気に相談したらどうでしょうか」
課長「早速連絡してみよう」
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免許人が国の検査を受けるためには、さまざまな事務手続きや、無線局の電気的特性を測るために高価な測定器を準備したりする必要があります。
そのようなときは登録点検等検査等事業者である当社が登録点検をおこなうことにより、国がおこなう定期検査を省略することができます。
田中電気では、「登録点検等事業者」(登録の番号 関検第0021号)として、多数の有資格者が在籍しています。
取得認証・資格については、こちらをご覧ください
登録点検の流れ
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登録点検当日は以下のような流れでおこないます。
- STEP1書類検査
- ・検査日時の確認をおこないます。
・選任されている無線従事者の確認をおこないます。
・現在の無線設備が無線局事項書、工事設計書と合致しているか対比照合します。 - STEP2電気的特性の確認
- 測定項目
・空中線電力…無線機から発射される電力を測定します。
・送信周波数偏差…無線機の指定周波数と実際に発射する電波の周波数の差を計算します。
・スプリアス特性…スプリアス領域における不要発射(目的外)の強度を測定します。
・帯域外領域におけるスプリアス発射の強度を測定します。
・占有周波数帯幅…空中線電力の99%が含まれる周波数の幅を測定します。
上記測定に用いる測定器は過去一年以内に登録点検較正をおこなったものに限られます。 - STEP3総合試験として実通試験を実施します
- ・所要時間は3時間前後です。
・当社以外でお買い上げの無線機も相談してください。 - STEP4臨時検査(電波法第73条)
- 電波法の施行を確保するため特に必要があるときに、臨時に行う検査です。
防災行政無線設備定期点検
当社では、登録点検のような検査以外にも以下のような通常の定期点検もおこなっております。
年間1~2回の防災行政無線設備の定期点検(1579局)
・各種測定をおこない、無線機器が正常に動作しているか確認します。
・空中線設備や電源設備、空調設備等の確認、点検も行います。
・屋外子局はマストに上り、高所にあるアンテナやスピーカーを点検します。
MCA無線設備や簡易無線設備の定期点検
- 年1回、自治体等のMCA無線設備、簡易無線設備の定期点検をおこなっています(1984局)
- ・主として電気的特性測定や機能試験、バッテリー試験等をおこないます。