埼玉県立所沢北高等学校様
高等学校の生徒学習用端末としてiPadを導入
- 種類
- 文教事業
- 場所
- 埼玉県所沢市
- 導入日
- 2023年4月
iPadであれば生徒が積極的に活用でき、将来も使い続けられる
埼玉県立 所沢北高等学校 様より、1年生の生徒1人1台のiPadを、田中電気から導入をしていただきました。
導入から運用まで主導された、教育情報部主任 教諭 沖田様にお話をお聞きしました。
――― 生徒用端末をiPadにした理由を教えてください。
教頭が先進校訪問に行った際に、iPadを使っている学校は積極的に活用しているが、他の端末を導入した学校ではあまり活用されていないという印象を受けたとおっしゃっていました。
そのことを踏まえ比較・検討を行った結果、iPadが世の中のシェア率が高く、将来性があると考え選択しました。
また、紙のノートに書くようにペンで書き込める点や、スマホを大きくしたイメージのiPadであれば積極的に生徒たちが使っていけるという点も決め手でした。
――― 紙のノートに書くようにペンで書き込めるとのことですが、生徒の皆さんはもう紙のノートではなくiPadを使っているということでしょうか?
現在は、まだ移行期のため「プリントを使っている人」「ノートを使わせている人」「すべてiPadで処理している人」など、教員によって異なります。
――― ノートの提出方法も様々なパターンがあるということでしょうか?
紙で提出させるパターンと、本校では「MetaMoJi」というアプリ上で生徒がiPadに書き込んだものを教員がチェックするパターンがあります。
2023年現在は1年生のみがiPadを活用した授業を行っており、教員は授業を受け持つ学年がそれぞれ異なるため、やり方の強要はしておりません。
――― 現在は1年生のみがiPadを活用していますが、数年後に全生徒がiPadを活用するときに向けて対策や準備は行っていますか?
徐々に先行事例というのを学年で作ってもらい、それを共有しています。
活用している人は皆さん便利だと言っています。
特にMetaMoJiを使うと、ノート提出をしなくても、生徒のノートを見ることができますので、教員としてはすごく授業ごとの評価がしやすいです。
今までだと、ノートを集める機会はそんなにないので、学期ごとの評価になっていたのですが、MetaMoJiだとその都度その場でノートチェックができます。
また、大会の引率などで不在の時にMetaMoJiを活用し自習の課題を出すのですが、遠隔で生徒の情報を把握できるのでツールとして非常に優れていると感じます。
授業や、課題提出で大活躍
――― 導入までの道のりを教えていただけますか。
もともと他社から導入を検討していましたが、導入支援や導入後のサポートで不安を感じておりました。
生徒用端末を田中電気さんから導入した他校の教員から「田中電気さんは良いよ」と聞いたので、相談させていただきました。
田中電気さんは、導入支援や導入後のサポートが充実しており、安心してお願いできると感じ決めさせていただきました。
――― 導入後の校内の様子・授業での活用方法を教えてください。
導入に向けて、まずは1年生の授業を受け持つ教員向けに説明会を行いました。
必ずやってくださいという事ではなく、最初なので徐々に慣れてもらう事を優先し、iPadを活用すると便利だよということだけ伝えました。
特に若い教員はiPadを使い慣れているので、どんどん活用してもらっています。
活用方法としては、授業の新アプリとしてMetaMoJiを導入したので、それを授業で使うという事から始めています。
ノートアプリですので、生徒は「手書きのように書くことができる」、教員は「プリントをPDFで作り、そこに書き込みながら授業ができる」というメリットがあります。
あとはiPadはアプリが豊富なので、音楽の授業や情報の動画編集の授業で使えるアプリはすでに標準アプリとして入っており、美術の授業ではイラストを描くアプリをダウンロードして使うなど、様々な教科に活用できます。
その他には、県が導入しているGoogle製品があるので、クラスや教科の情報はClassroomを利用して配信しています。
連絡関連はGoogle Classroomの活用、アンケート関連はGoogleフォームの活用、授業ではMetaMoJiの活用ということで、基本的に生徒はタブレットを使わないと成り立たないという状況になってきています。
――― 生徒の皆さんは、iPadの操作に慣れるまで時間かかりましたか?
慣れるまで、ほとんど時間はかからなかったです。
中学から触れているというのもありますが、生徒にとってそれほど敷居は高くなく、大人が思っている以上に生徒は、ツールとしてのタブレットに馴染んでいます。
そのため、私も生徒に使い方を聞きながら活用しています。
――― iPadの電池が切れてしまった際はどのような対応を取られていますか?
学校での充電を許可してしまうと、収拾がつかなくなってしまうため、許可しておりません。
iPadの充電が切れても、スマホで代用も可能なので授業には参加できます。
また、iPadはバッテリーの持ちが良いので充電切れになってしまう事は頻発することはなく1学期中でも2件ほどでした。
勉強だけではない、「対話」をメインにした授業を重視
――― 生徒用端末をiPadに決めた際、保護者の皆さまから意見やご相談はありましたか。
よりいい機種を選んでもいいかというご相談がありましたが、管理ツールを生徒用端末に入れる必要があったのでお断りさせていただきました。
――― オンラインで勉強が出来るようになると、「学校に来なくても良いのでは?」と言われませんか。
学校に来る意味というのは「対話ができる」「話し合いができる」という点だと考えています。
本校の授業は対話をメインにしたものが多いです。
大学入試の勉強だけであれば、アプリで映像を見るとか、塾に通って勉強するだけでいいですから。
iPadを活用しながら、自分で主体的にモノを考えられる力を身につける授業を行っています。
――― 今後の利活用と展望について教えていただけますか。
今は主にMetaMoJiというアプリを使って授業をしていますが、今後はそれ以外のアプリも活用しiPadを使いこなせるようにしていきたいです。
また、ノートの延長というだけでなく、それ以上の新しい使い方ができたらいいなと考えています。
あとは、再来年には全学年・全教員への導入が済むので、ペーパーレスを目指し教員もタブレットを使った授業に移行できたらいいなと思っています。
お客様プロフィール
埼玉県立所沢北高等学校 様
所在地 | 埼玉県所沢市並木5-4 |
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指導理念 | 1974年(昭和49年)に開校し「叡智育成・自主自律の理念」を掲げ、生徒は意欲的な授業への取り組みと規律ある生活をし、学校行事・部活動にも全力に取り組んでいます。 西部地区・所沢にある共学校として、地元のみならず広く地域の大きな期待と支援を受け、進学実績も飛躍的に伸びています。 |
Web サイト |
https://tokokita-h.spec.ed.jp/ |