業務無線(業務用無線)とは、企業・団体・官公庁等の業務で使用する無線通信システムを指します。
業務無線の利用範囲は幅広く、その種類は警察無線・消防無線・防災無線・鉄道無線・船舶無線・空港無線など、多岐に渡ります。
業務無線を目にするシーンはタクシーやイベント会場など、私たちにとても身近な場所であることも多いです。
業務無線はあくまで業務上での使用を目的としている為、特定小型無線を除いてレジャー用途に使用することは出来ません。
最新デジタル業務用簡易無線機 MiT7000 登場
モトローラ・ソリューションズ株式会社より最新のデジタル簡易業務用簡易無線機MiT7000が発売されました。
高級ホテルやレストラン、イベント会場や土木・建設現場などで活躍している日本のプロフェッショナルの方々に贈ります。
世界中から称賛され続けてきたその優れたパフォーマンスを、さらに高めるために開発されたのがMiT7000です。
モトローラの日本人スタッフの下に、世界最高レベルの技術力を集結し、機能、性能、フォルムの細部に至るまで徹底的に追及した無線機こそMiT7000、プロがプロであるための無線機です。
下記にご紹介PVがございますので、ぜひご覧ください。
- 特定小電力無線機
同時通話や中継器による通信距離の延長も可能で、業務用途に最適な堅牢ボディや防水タイプも有ります。飲食店・イベント・ホテル・結婚式場・建設現場・警備業など
- 中距離 小エリア・簡易無線機
機種は携帯型のみですが特定小電力無線の100倍の出力。業務用途に最適な堅牢ボディや防水タイプがあります。イベント・ホテル・建設現場・遊園地・警備業・倉庫、学校など
- 一般業務用無線
- 広域 mcAccess e
全国8つの移動無線センターが運用する業務用無線システムを高速デジタル回線で結ぶことにより全国エリアでの通信が可能となります。企業・運送業・タクシー・土木建設業・国や公共団体など
業務無線の免許について
業務無線(業務用無線)を使用する際には、特定小電力無線機を除いて免許が必要となります。
これは法律で定められている制度なので、免許無しで使用すると電波法違反となります。
業務無線(業務用無線)はその用途から広範囲に渡る通信が想定されるため、高い出力が必要とされます。
電波は有限であるため、利用を自由にしてしまうと、円滑な通信の妨げとなることが想定されます。
このため、免許制度を導入することで、安定した通信環境を設ける流れとなりました。
業務無線の目的
業務無線(業務用無線)の目的は、「確実な通信を行うこと」にあります。
この為、業務無線(業務用無線)は余計な機能を省き、簡単な操作で通信可能な機器が豊富です。
業務無線(業務用無線)はその目的から機能面よりも実用性を重視した設計となっており、また、悪天候や悪条件での使用を想定した設計となっているため、十分な防爆・防塵・耐水・耐衝撃性を備えていることが特長です。一定区間で確実な通信を行えれば十分なことから、ほとんどの機器で必要最小限のボタンが用意されているのみです。
(通信スイッチ・つまみ・チャンネル切替スイッチ等)
業務無線を主に使用されている業種
業務無線(業務用無線)は作業現場やイベントなど即時応答が必要な業種で幅広く活用されています。
主には物流関係での車両間や基地間での連絡、工場や倉庫、土木現場での業務連絡。他にもイベントやホテルなどリアルタイムに対応が求められる現場でも幅広く使用されています。
また本体は頑丈で混信もしづらく、扱いやすい無線機です。
業務無線(業務用無線)の特長
近距離 | 中距離 | 広域 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
特定小電力無線 | 小エリア無線 | 簡易無線 | 一般業務無線 | mcAccess | JSMR | |
通信距離 | 0.1~0.5km | 1~2km | 1~10km | 出力、条件による | 制御局を介した 全国エリア |
制御局を介した 全国エリア |
送信出力 | 10mw | 1w | 1~5w | 5~25w 他各種 |
2w | 10w |
データ送信 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
免許申請 | – | ○ | ○ | ○ | ○ | |
資格 | – | – | – | ○ | – | |
ランニング コスト |
– | – | – | – | – | |
通信費用 | – | – | – | ○ | ||
電波利用料 | – | ○ | ○ | ○ | ○ | |
免許更新 | – | 5年 | 5年 | 5年(5/31) | 5年(5/31) | 5年(5/31) |